今日は2人目のヒッピー、”和製ボブマーレーこと、Kさん”の話をしようと思う。
彼との出会いは、サンフランのヨーロピアンゲストハウスで。
(ってかいつも思うんだけど、ヨーロピアンゲストハウスとかいう名前にすると泊まりづらいっつーの・・・)
汚らしいドレッド、ダイダイ色のTシャツ、タイとかで売ってそうなエスニックなパンツ、そして裸足。
(完全にボブだ。ボブマーレーだ! )
只者ではないオーラは彼がキッチンで一人黙々とジャグリングをやっているときからひしひしと感じでいた。
どうにかして彼と仲良くなろうと思って、頑張って話しかけた。
そしたら、やっぱりメッチャいい人!ヒッピーに悪はいないっていう俺の法則が的中した。
軽く話したら、彼は最初、カナダにワーホリで来てたんだけど、仕事の期間が終わった後もカナダの自然に魅了され続けてて、結局1年半くらいバンクーバーに沈没してたらしい。んで、つい最近飛行機代を稼ぐために南下を始めたんだって。なんかめっちゃおもろそうな人だったから、積極的に絡んでみた・・
俺:どうやって飛行機代稼ぐんすか?
Kさん:ん~なんか大麻とか栽培して売りさばく感じかなぁ~
俺:まじっすか!?(こいつ熱すぎる!w こういう人会ってみたかったんだよねw)
K:うん~楽しいよ~
俺は、この独特でピースフルな喋り方をすぐ気に入った。
K:いや~でも、今日は疲れたよ~。(すごくしんどそうに)
俺:何してたんですか?
K:絵描いてた。
俺:まじすか!?あついっすね。 どこで?
K:インド人の部屋で~
俺:(この人サンフランにまでわざわざ南下してきて、一日インド人の部屋で絵かいてたのか・・・すげーな。)
こういう風に人や社会に流されないで自分の好きなことをやってる人はすごいと思った。というか、自分の本当に大切なものを知っていて、どうしたら自分が幸せでいられるか知っている。なぜか直感的にこの人はそういうタイプの人だと思った。彼の褐色の肌と、なにか悟ったような瞳は印象的で、そこらへんの大人よりはるかに大人に見えた。
俺:ヒッピーのコミューンとかいったことありますか?
K:あるよ~カナダで~
俺:え、やっぱみんな全裸なんすか?
K:あ~、そういう時もあったね~
俺:え、まじすかぁ!!(テンション↑↑↑) そういう時って、朝起きて何すんですか??
K:ん~まず、朝に日の出とともに起きて~、その後・・・まぁ、座ったりとかかな~
俺:!? 座ったり?!ww (座るって一日の行動に入るのか!?この人はひとつひとつのことを相当大切に心をこめてやってるのか、座るっていう行為が一日のビッグイベントになっちゃうくらい何もしていないのか、どっちかだな・・・) そのあとは、なにすんすか?
K:ん~まぁ、湖はいったり、ブリブリしたり、みんなで料理作ったりかな~
俺:(なんだそのキング・オブ・スローライフは!!!) あつい!あついっすね!
たぶんここでは、Kさんにドン引きして「キモい人間」っていうレッテルは貼り始める潔癖な人間が出てくると思う。w 俺は完全にこの人の生き方熱い!って思う派だけどw
K:ってかブリブリしない?
俺:あー、いいっすね!
K:でも、俺もってないからちょっとわけてくれる?
俺:全然いいっすよ!
俺らは場所をホステルのキッチンから屋上に移して語ることにした。なぜかわからないけど、この人は誰にでも心を開いて、すぐ仲良くなってしまう独特の才能があった。ホステルの人もみんな彼とフレンドリーに話している。とても楽しそうだ。
「この才能と識字能力どちらか片方だけあなたに授けましょう。」 って神に言われたら俺はどっちを取るだろう。結構きわどい。 文字は読み書きできるけど、閉鎖的であまりたくさん友達を作れないようなタイプの人間か、その逆か・・・。
一生閉じた人間なら、生まれてきた意味はあまりないような気もする・・。ただ本が自分で読めないのは痛いw
またこんなどうでもよいことを考えながら、屋上へ向った。
ひとけのない屋上では星とサンフラン郊外の夜景を望みながら二人でブリブリして幸福感に包まれていた。彼の2週間は洗ってないだろうホームレスみたいな手で巻いてくれたジョイントはうまかった。ちなみにKさんが最後に髪をシャワーで洗ったのは去年の11月らしいww
中国の大理での話、インドの哲学の話、エベレストで死に掛けた話、彼がどれほど自然を愛しているかという話、日本社会の話・・・
いろんな話をしてくれた。大学の一方的な講義100回分に相当するんじゃないかと途中で思った。
このとき俺が何回「あついっすね!」って言ったことか・・・笑
俺:このあと、どうしようと考えてるんですか?
K:いや、なんも考えてないよ~。人間先のことばっか考えるのは悪い癖だからね。本当に俺は「今」しかないって考えて生きてるからね。ほんとそれだけだと思うよ結局。明日死ぬかもしんないんだし。毎日一生懸命動物らしく、今を生きるんだよ。人間だって、自然のおかげで生きてるんだから。毎日それに感謝して生きるのみだよ。
俺:あ、、、そうっすよねー・・
とりあえず、合わせたのは彼の言ってることが支離滅裂だったからじゃなくて、いきなり真剣になったから。
穏やかだった人が真剣になると、その人の人生観が少しわかる。なにも考えてないとは言っても、絶対なにか考えてる気がした。
これが日本社会からドロップアウトした者のジレンマなのか・・・・
でも、俺はKさんの、「どうにかして社会に順応してこう」っていうありがちな生き方じゃなくて、「せっかくこの地球に生まれたんだから精一杯地球を楽しもう」っていうライフスタイルにすごく共感した。
何時間かたって、次の日は俺がゲストハウスを出る日だったから、そこで固い握手をして、彼に出会えたことに感謝しつつ、別れることにした。
大げさかもしれないけど、この人に出会えただけで、わざわざ借金して大金払って地球の反対側まで来た甲斐はあると思う。飛行機代の13万では、でかいソファーとか、高級ブランドの服、カバン、高価な料理・・、いろんなものに費やせると思うけど、そんなものでは得られないものが絶対あると思う。
そんなことを考えながら見知らぬ外人がグースカ寝てるなかで眠りに着くのだった・・・・
PS これミクシーにのっけようと思うんだけどどう思う?